当社は98%、法人顧客から仕事をいただいている。しかし、稀に、取引先担当者の紹介やHPからの問い合わせにより、個人からの仕事を受ける事もある。

先日、「結婚調査をして欲しい」と上場企業勤務の30歳代の男性から相談があった。個人情報の最たるものに触れる事になる為、ご来社いただき話を聞いた。

結婚調査は親や親せきからの依頼が大半である。
「娘がのめり込んでいるけれど、嫁ぎ先のお母さんがきつい人ではないだろうか。ひどくケチな人ではないだろうか」
「息子が付き合っている女性がどうもハデだ。異性関係や素行はどうだろうか」
「娘が結婚を約束しているという男性が、どうも定職に就いていない様だが」
といった色々な親心からくる調査依頼である。
本人たちからすれば大きなお世話だろうが、結婚は互いの家庭同士の付き合いにもなる為、相手をよく知った上で結婚した方が、後々スムーズに事が運ぶ事が多い。

しかし、このケースは本人からの依頼であった。
5年以上、付き合っており結婚も考えているのだが、どうも何かがしっくりこない。相手の家庭環境等を中心に結婚相手に相応しいか調べて欲しい。といった内容であった。

相手に他に付き合っている人が居るかもしれないから調べて欲しい、というのなら受けさせてもらう。しかし、相手は真面目な女性で気心が知れているとの事。こちらは男性ゆえに相手の家に入る訳でもない(これも古いけれど)。家庭環境についても相手から普通に聞いているらしい。ただ「しっくりこない」だけの理由で調べが必要なのだろうか。家庭同士の付き合いが始まる事も確かだが、お互いが理解しあっていれば相手の家庭環境なんて気に成らないだろうに。
思わず「相手の家庭環境によっては結婚をしないって事なのですね。相手をそこまで信頼し愛していないのなら結婚はもっと先にした方が良いのでは」と要らぬお節介を言い、調査依頼を断ってしまった。

その後、他の調査会社に依頼したかもしれないが、後味が悪くなる様な調査は受けたくない。せめて、当人同士は相手を全面的に信頼し結婚へ進んで欲しい。

 


企業調査、与信調査なら㈱中央情報センターへお任せ下さい!


東京・大阪の人材調査・採用調査は(株)中央情報センターまで!