固定電話を持たない家が増えています。
実はこれが、職場において少々厄介な事態を生んでいる様です。

固定電話に電話をする場合、対象者にたどり着くまでにハードルが存在します。
例えば付き合っている人の家に初めて電話をしたとしても、すぐに本人が出るとは限りません。交際に反対をしている親が出てしまう可能性もあります。
携帯電話の普及で、話したい相手とすぐに話ができる様になりました。
電話で「誰が出るか分からない」という事態がなくなった訳です。

昨年「知らない人からの電話に出る事に耐えられない」との理由から入社1カ月で退職した人物のバックグラウンドチェックの調査結果をクライアントに報告した事があります。
この社員は、相手が誰かを確認し、用件は何か、誰に取り次げばよいか、等の作業にストレスを感じていた様です。
もし、家に固定電話があれば、電話の基本対応はできていたはずなので、強い圧力を感じる事もなかったでしょう。
バックグラウンドチェックの際でも、取材先企業にて取次等ができない人の対応を受ける事があり、目的達成までに時間が掛かってしまう事もあります。
電話対応が全てではないですが、対応1つで会社の印象を下げてしまう可能性もあります。
社会人経験の少ない応募者を採用する場合、基本的な対応ができるか否かを知っておくだけでも早期退職を防ぐ事は可能と考えられます。