採用が決まった人材にはできるだけ長く勤めて欲しいという思いは、どの企業にも共通してあるものではないでしょうか。
しかし近年は、従来のメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用への流れから、会社に就職するというよりも、どんな仕事に就いて将来のためのキャリアを積むか、といった意識の変化があり、入社の時点で転職を前提としている若者も多い様です。
会社のためというよりも、自分自身の価値観や目的の優先順位が高い傾向にあり、メンバーシップ型で働いてきた人達からすると愛社精神が足りないと感じることがあるかもしれません。
人材難の時代であり、とりあえず採用してから長く勤めてもらう様に努めるという考え方もありますが、雇用する側とされる側の意識の違いが大きい場合、歩み寄るには相応の時間を要します。
そうしている間に転職してしまう場合もあるでしょう。

採用前に求職者の意識を少しでも掴んでおけば、企業風土に合うか合わないかの線引きや、採用を最終決定する前の確認なども可能になります。
採用調査(バックグランドチェック)は、不穏分子の入社を防ぐことが主な目的ではありますが、採用時のミスマッチを減らし長く勤めてもらうためにも役立ちます。