以前、反社会組織ではないが、懸念される団体への加入経験がある人の調査依頼がありました。
10年程前のある団体に関する記事に本人氏名の記載があった事で、不安を感じられた企業からの依頼です。
確かにその記事内に対象者名が確認できましたし、珍しい氏名であった事や居住地域を考えれば同一人物に相違ありません。
問題の不安と言うのは、その団体が、入会拒否者への暴行や勧誘目的の監禁等で逮捕者を出した事がある団体だった事です。
同調査では、本人にそれらの行為の経験があるか、を確認する必要があります。
この調査で難しい点は、当社は法令に則った調査を行っている為、ストレートに問えない部分が多い事です。下手をすると、本人が言いたくないと考えているかもしれない過去を、周辺者に知らせてしまう可能性もあります。
手を尽くした調査結果は、懸念な言動は認められず、評判も普通。違法行為には関わっていなかった事が確認できました。
また、現在は、その団体との繋がりもないことが明らかになりました。
この案件は調査員の私にとって「公正な態度で聞き込みをする事の重要性」を改めて感じた一件になりました。